愛犬がごはんを食べないのはわがまま?

体や心の不調や何かしらの病気が原因での食欲不振などでない限り犬がご飯を食べない、ということは基本的にありません。犬はごはんを食べるのが大好きだからです!
普段と違い様子がおかしかったり、2~3日ごはんを食べていないという場合にはすぐにかかりつけの動物病院へ行きましょう。

わがままになっている

基本的に犬がごはんに飽きてしまう、ということはありません。

もしごはんを食べてくれない場合はごはんへの飽きではなく、ほとんどが飼い主さんの行動でわがままになってしまったという原因があります

  • ごはんを食べないからおやつを与える
  • ごはんの代わりに人間の食べ物を与える
  • 飽きてしまったと思い次々にフードを変える

上記のようなことを繰り返ししてしまうと、犬はこれを食べなければもっと良いものが食べられるという学習をしてしまいます。
おやつは食べるのにごはんを食べてくれない、という悩みを抱えている場合は上記のことを飼い主さんが以前より行ってしまっているケースがほとんどです。

あくまでもおやつはおやつなのでごはんにはなりません。
犬が健康に生きる上で必要な栄養素は入っていません。
栄養の取れるドックフードを食べられるようにしつけるのも大切です。

犬に人間の食べ物を与えるということも危険なのでやめましょう。
犬が口にしてはいけないものが数多くあるうえに、犬にとっては味が濃いもの、不要な添加物が多く含まれています。
人間の食べ物を犬に与え続けると【肥満】【糖尿病】【慢性肝不全】などの病気のリスクが高くなります。

対処法

まずは栄養の取れるごはんを用意しましょう。
ドックフードであれば総合栄養食の物が望ましいです。
最初からすんなりと食べてくれれば、食べてくれたことに対して褒めてあげましょう。
ここで食べないからとおやつを与えたら意味がなくなってしまいます。

与えたごはんを食べずにおやつなどを待っている様な場合は、

ごはんを出してから20~30分程で食べないようなら下げて処分します

出したごはんを食べてくれるようになるまで繰り返しましょう。
ここでも可哀そうとおやつを与えてはいけません。
待っていてもおやつは貰えないことを学習すれば、お腹がすけば食べてくれるようになります。

食べないから他の食べ物を与えるということを繰り返しては何も改善されません。
きちんと栄養のあるごはんを食べられないと今後の健康に関わるので我慢比べになっても負けないように頑張りましょう!

ドックフードの味・匂い・食感が好みじゃない

犬にもごはんの好みがあり、味・匂い・食感でおいしさを判断しています。

  • 食欲をそそられる匂いがしない
  • 風味が質素
  • 歯触りが悪い

といったドックフードを与えると、そのドックフードをなかなか食べてくれない事もあります。
飽きるという話とは別なので誤解しないようにしましょう。

ただし、療法食を与えている場合は嗜好性を左右する脂肪分が大幅にカットされているものが多いので、犬にとっておいしく感じにくく食いつきが悪いという場合もあります。
犬がついつい食べたくなってしまうようなごはんを与える工夫をしてみましょう。

  • ドライヤーや電子レンジで温める
  • ぬるま湯でふやかして香りを立てる
  • ドライフードなら粒を砕いて食べやすくしてみる
  • お肉など動物性原料を少し混ぜてみる
  • ヨーグルトを少し混ぜてみる
  • 市販のふりかけを少し混ぜてみる

など少し手を加えたり、トッピングをしてみる。
トッピングのみ食べてしまうようならドックフードとよく混ぜ合わせて与えましょう。

もともと食が細い

犬にとっての食事は楽しいイベントのようなものですが、たくさん食べる子あまり食べない子生まれつき個体差があります。
中でも小型犬種は小食の傾向があると言われています。
食が細い子にたくさん食べさせたりする必要はありません。
与えすぎると肥満や消化不良などの体調不良を引き起こしかねないのでたくさん食べれない場合は栄養価の高いごはんを食べられる量を食べさせてあげましょう。

1回に与える量が多い

1度に与えるごはんの量は適切ですか?
1日のごはん量目安を1度に与えてしまっていませんか?
1度に与える量が多いとその後お腹が空きにくくなり、ごはんを食べてくれなくなる場合もあります。

愛犬に合うごはんの量を与えないと肥満病気のリスクが高くなるので注意が必要です。
ドックフードであれば1日に与える給餌量の目安をよく確認して愛犬に適切な量のごはんを与えられるようにしましょう。

口の中にトラブルがある場合

口に痛み違和感などのトラブルが起きているとごはんを食べない事もあり、食べれても吐いてしまうといったこともあります。
原因としてよく聞くものだと、

口の中が切れている」「口内炎」「虫歯」「歯周病」「歯肉炎」「のどの炎症

などが挙げられます。
口の中の病気は判断が難しいので、食べるときに様子がおかしい場合には動物病院へ相談しましょう。

生理期間の場合

愛犬がメスで避妊手術をしていない場合、生後からおよそ6か月~9か月頃に生理期間がやってきます。
最初にくる「発情前期生理」その次に「発情期」この時期には食欲が低下して元気がなくなるという傾向にあります。
この場合でごはんをあまり食べないとしても心配はいりません。
自然現象なので必要以上におやつやトッピングごはん等は与えずに期間が終わるのを見守りましょう。
生理期間が終わればまたいつものようにごはんを食べられるようになるはずです。

動物病院へ連れて行く目安

日数はあくまで目安にしかなりませんが2日~3日ごはんを食べない日が続く場合は動物病院へ連れていきましょう。
もう少し様子を見ようという判断はやめましょう。
もし愛犬がガンなどの深刻な病気になっていた場合、早期発見で命が助かる場合もあります。連れて行くのを先延ばしにして発見が遅れた場合命を落としてしまうかもしれません。
ネットの情報で自己解決しようとせず、獣医師の指示を仰ぐようにしましょう。
病気の場合は症状ごとに食事や過ごし方が変わってくるので注意が必要です。

まとめ

ごはんを食べない!といっても原因は様々です。
まず病気を疑ってしまう方も多いと思いますが、ごはんに不満があったり1日の運動量が足りないストレスかもしれません。
ごはんを食べないから「病気」でわなくいろいろな角度から愛犬を観察してげることが大切です。
言葉を話せないからわからない」ではなく日々コミュニケーションを取り、「今日は元気ないな」「ごはんあまり食べないな」など、愛犬に寄り添ってあげるのが大切です。

明らかに様子がおかしい場合はできるだけ早く病院に連れてってあげましょう。

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