「いつもあんなに楽しみに待ちわびてたご飯をなかなか食べてくれない・・・」
「ご飯を食べても嘔吐や下痢をしてしまう・・・」
そんな出来事に心当たりはありませんか?
飼い主としては、とても心配になる出来事ですよね。気の可能性もあれば、他の原因があったりと、様々な理由が考えられます。
この記事から犬がご飯を食べない原因と対処法を学んでいきましょう。
犬がご飯を何日も食べない理由
いつもご飯をしっかり食べてくれる愛犬が何日もご飯を食べなくなったのは、体調の悪いサインを出している可能性が考えられます。
犬がご飯を食べない理由は大きく分けて4つあります。
愛犬の様子から読み取れる理由を見つけて、正しい対処をしていきましょう。
1.病気
2~3日様子を見て、食べかたにムラがあったり、ご飯を食べなかったら病気を疑っても良いでしょう。
病気の例としては、
- 口腔疾患
- 内臓疾患
- 呼吸器疾患
- 消化器疾患
- 寄生虫による感染症
などがあげられます。
できるだけ早く病院に連れて行ってあげたほうが良いでしょう。
感染症はワクチンで予防できますので、予防接種は定期的に打ちましょう。
また、犬が食べたがらないのに、無理矢理食べさせるのはよくありません。
誤飲を起こすケースもあり、水や食べ物を与えない対処が必要なこともあります。
中には、腸閉塞や胃捻転など命に関わる場合もあるため、愛犬がご飯を食べなくなり、病気が疑われる場合は、自己判断をせずに動物病院に診てもらうことが重要です。
2.ストレス
生活環境が変わったり、ストレスを感じるようなことがあると、ご飯に関心がなくなり、食欲がなくなってしまいます。
また、犬がストレスを抱える要因として『環境』があげられます。
- 引っ越しなどの物理的な環境の変化
- コミュニケーション不足
- 普段とは違う環境に置かれた
- 飼い主と離れた
といったことでストレスを感じます。
犬がストレスを感じている場合には、飼育環境を見直しましょう。
できるだけ一緒に過ごしたり、楽しい散歩コースに連れて行くなど、普段からコミュニケーションをしっかりと取っていきましょう。
また、ストレスの原因には、病気が隠れている場合もあります。
気になることがあるのであれば、動物病院で診てもらうことをお勧めします。
そして、ストレスを抱えている場合も、ご飯を食べないからといって叱ったり無理矢理食べさせようとする行為はしてはいけません。
3.わがまま
好き嫌いが激しかったり、甘えているなど、犬のわがままでご飯を食べないこともあります。
例えば、
- ご飯ではなくおやつを与えている
- 人間用の食べ物を与えている
- ドッグフードの種類を頻繁に変えている
など、このようなことを続けていると、
「もっと美味しい食べ物がもらえる」と学習し、食べなくなってしまうのです。
以前のドッグフードと新しいドッグフードを混ぜて与えてみて、様子を伺うと良いでしょう。
また、犬が喜ぶからといっておやつや人間用の食べ物を与えすぎてしまうと、栄養バランスが偏ってしまうので、容易く与えるのは控えましょう。
そして、躾も重要です。食べないからといって他の食べ物を与えたりするのではなく、20~30分経っても食べようとしない場合は、ご飯を片付けてしまいましょう。
この躾は犬がしっかりと食べるようになるまで繰り返してください。
繰り返していくうちに、「代わりの食べ物はないんだ」と学習するようになり、予め用意していたご飯を食べてくれるようになります。
4.老化
人と同じように、犬も年を重ねていきます。
- 消化機能の低下
- 味覚、嗅覚の衰え
- 歯や歯茎の衰え
- 噛む力の耗弱
- 運動量の低下で必要なエネルギーが減少する
といった、このような理由で若いころのように旺盛な食欲が見られなくなることがあります。
口内トラブルにより硬いものが食べられなくことがあるため、香り立つようにドッグフードを温める、柔らかい食べ物にするなどの対処のも有効です。
また、犬は衰えるとご飯が食べられなくなり、体重が落ち痩せていきます。
決まった時間にご飯を与えるのも大切ですが、老犬には食べられるときに食べさせてあげるなどの配慮も大切です。
そして、食欲を促進させたいなら、手作りご飯も有効ですが、急にドッグフードから手作りご飯にチェンジすると、警戒されてしまうこともあります。
そのような場合は、普段のドッグフードに手作りご飯を混ぜてみたりすると食べやすくなるかもしれません。
しかし、老犬には栄養バランスの整ったご飯を手作りするのは非常に大変です。
どのように栄養バランスの整ったご飯を作っていけば良いのか、動物病院などの専門機関に相談しながら作っていくと良いでしょう。
尚、最近は老犬用の『総合栄養食』も売っているため、一度試してみるのもおすすめです。
まとめ
今回は、犬がご飯を何日も食べなくなる理由として、
- 病気
- ストレス
- わがまま
- 老化
の4つを主にあげました。
犬がご飯を食べなくなる理由や対処法は多種多様です。飼い主が日頃からできることとすれば、毎日の愛犬の体調・状態チェックです。
いつもと様子は違わないかなど日頃から意識して愛犬と接してください。愛犬の様子が分かるのは、飼い主さんただ一人です。
下痢や嘔吐をしてしまう、いつもより元気がないなど、少しでもいつもと様子が違う点があったり不安に感じることがあったら、動物病院や専門機関にすぐに相談しに行きましょう。
愛犬との楽しい生活を応援しています!!