犬のトイレのはみ出しどう防ぐ?3つの対策方法をご紹介

愛犬がトイレをするとき、場所は間違っていないのに、おしっこや排泄物がはみ出してしまって困ったことはありませんか?

愛犬を叱ることではない。けれど毎回続けられたら片付けも大変ですよね。できれば失敗せずに、トイレシートに収めてもらいたいという飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

「トイレトレーニングは既にできているし、いままでは上手にトイレができていたのに最近は失敗するようになった。なぜ……?」と、ついつい衝動的にイライラしてしまうこともあるかもしれません。

実は愛犬が、トイレをはみ出してしまうのには理由があったのです。その原因を知れば、意外と対策が簡単にできてしまいますよ。

ぜひこの記事を参考にして、愛犬が無理なくトイレを成功できるように導いてあげましょう。

犬がトイレをはみ出す理由

愛犬の気持ちになって考えれば、置かれているトイレのなかに収めずに外してしまう意味も理解できるでしょう。そのヒントは、犬はきれい好きなこと、トイレのサイズが体に合っていないこと、もしくはシニア犬に見られる兆候かもしれません。あなたの愛犬をよく観察して原因を確かめてみてくださいね。

トイレに汚れや匂いがある

犬はきれい好きな動物です。トイレシートがすでにおしっこで濡れている場合は、その部分に足がふれないように避けて排尿・排泄をしたがります。その結果、トイレトレーからはみ出してしまうのですね。多頭飼いの場合は、とくにほかの犬が用を足したところにするのを嫌がります。

トイレの汚れは、犬が嫌う刺激となるため失敗の原因になります。トイレトレーが汚れたら、水洗いをして、においも一緒に取ってください。また、トイレシートをこまめに取り替えて、愛犬が快適にトイレをする配慮をしましょう。

犬の身体の大きさに合っていない

オスは足を上げて排尿をする犬が多いため、足を上げたときに十分な高さのあるL型トイレトレーを使いましょう。メスはしゃがんで排尿をするので、トイレシートの中央に座ったときに十分に余裕のあるサイズのものを選びましょう。

犬が自分の身体の大きさを理解していない場合もあり、偏った場所にトイレをしてはみ出すこともあります。また、愛犬はちゃんとトイレでしているつもりでも、犬の体格がトイレシートより大きいと、必然的にはみ出してしまいますね。

犬の老化現象

小型犬と大型犬では、歳を取るスピードが違います。そして犬種や個体差にもよりますが、小型犬は大体10歳をすぎた頃からシニア期の兆候が見えはじめるかもしれません。愛犬が、シニア期に入ってきたかを判断する材料としては、身体が衰えてよろけてしまうといったこともあります。

いままではきちんとトイレトレーのなかでできていたのに、感覚が鈍ってはみ出してしまうことも考えられるのです。シニア期に入って年月が過ぎるほど、動作もゆったりと遅くなります。高齢になったことを配慮して、大きめのトイレに変えることも検討してください。

愛犬がゆっくり排尿・排泄ができるように気を配ってあげましょう。

失敗しても叱らないことが大事!

犬はトイレを失敗してしまったときに怒られると、排尿・排泄すること自体が怒られる行為なのだと認識する恐れがあります。そうなると、自分がトイレをしているところを見られるのを怖がり、飼い主が見ていないところやトイレ以外の場所でするようになってしまうのです。

または、排尿・排泄をがまんするようになって、病気を引き起こしてしまうことにもなり兼ねません。大切なのは、愛犬がトイレの失敗をしないように導いてあげることです。失敗をしても、愛犬のことはかまわずにトイレをきれいにしてあげましょう。はみ出した部分は、においを残さないように消臭スプレーをかけることも忘れずにしてください。

犬のトイレの3つの対策方法

愛犬のトイレの問題に関しては、焦らず、気長に、ゆっくりと覚えてもらうことが基本です。飼い主さんの忍耐が必要ですが、粗相をしても決して叱らずに、かわいい我が子と同じ存在の愛犬を尊重した対応を忘れないでくださいね。

愛犬に失敗をさせない対策の前段階として、愛犬がトイレと間違えやすいものは部屋のなかに置かないようにしましょう。例えば、ふわふわしたラグマットや小さな布製品はついつい粗相をしてしまいがちです。また、犬はフカフカした場所におしっこをしたい習性もあります。

とくに、ソファーやクッションチェアなどもマーキングや排尿のターゲットになりやすい場所です。移動が難しい場合はソファーカバーを掛けて保護しながら、愛犬がトイレの失敗をなくす配慮をしていきましょう。

① こまめにシートを変える

犬はきれい好きのため、既におしっこで濡れている部分は嫌な匂いが発生するので、踏まない傾向があります。解決としては、愛犬がトイレをした後すぐに新しいトイレシートに取り替えてあげることです。

ワイドサイズのトイレシートを使用していていると、その都度の取り替えがもったいないですよね。そんな場合は、レギュラーサイズ、または薄型タイプにしてみて、汚れたトイレシートだけを取り替えるようにすれば節約できるでしょう。

②トイレシートを大きくする

愛犬の体の大きさに比べてトイレシートが小さいと、愛犬がはみ出ないように意識をしてトイレをする必要が出てきます。そこまでのトイレトレーニングができていない場合や、はみ出すことが多い場合は、トイレシートを大きいサイズにしてあげましょう。

オスの場合は、L型のトイレトレーにワイドサイズのトイレシートをセットしてあげると、失敗も少なくなるかもしれません。メスの場合は、ワイドサイズのトイレシートに合わせたトイレトレーが販売されていますので、トイレをするスペースに余裕がもてるでしょう。

③ トイレに囲いをつけてみる

平型のトイレトレーは、後ろ足やお尻がはみ出てしまいやすいですね。いつも同じ失敗をしてしまう愛犬には、小さなベビーゲートなどで囲ってあげるとよいでしょう。体がはみ出なくなることで、トイレの成功へと導きます。

また、もともと囲いがついているトイレトレーも販売されています。トイレのしつけが不十分な犬やシニア犬にも便利に活用できる仕様です。プラスチック製のものは、水洗いができて衛生的にもよいでしょう。窮屈で嫌がらないよう、囲いが広めのものを選んでくださいね。

まとめ

犬がトイレをするときにはみ出してしまうのには、さまざまな理由があります。そこを無理に、ここに収めて!と感情的になっても逆効果です。その子の個性を尊重しながら、トイレトレーニングを続けますが、その子がトイレを快適にしやすい方向へ導いてあげましょう。それこそが、原因を知ったうえでの対策になります。

トイレの場所は覚えているけれど、トイレシートに用を足せない場合は、そのなかでできる対策を飼い主さんが取ることが大事です。そして、見事にトイレシートのなかで成功できたときは思いっきり褒めてあげてくださいね。

対策をし始めて、完璧になるまでは繰り返し継続することが大切です。その間に、トイレシートからはみ出てしまったら、愛犬には構わずその場所をきれいにしましょう。

このときに愛犬を叱ると、トイレをすること自体が悪いことなんだと犬は誤解してしまいます。あるいは、トイレをはみ出すと飼い主が反応するから面白くて、はみ出すことがいいことだと認識してしまう子もいるかもしれません。

このように、トイレをはみ出してしまう理由は犬によってさまざまです。その子だけの原因がきっとあります。根気強く、たくさん褒めながら、愛犬と飼い主さんがストレスを感じず快適に暮らす工夫をしていきましょう。

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