犬の餌をのせる台の選び方3選!愛犬の食事を快適に
Small dog and his bowl of dog food. Puppy jack russell terrier at home on white. Profile view

大型犬やシニア犬にとって、床に置かれたお皿からの食事は、実はとても食べにくい状態だということを知っていましたか?
お皿の位置が低いと、頭を下げ、前のめりの姿勢で食事をすることになり、腰・足、胃腸に負担をかけてしまいます。また、食べている最中にズお皿がズレていってしまったり、ひっくり返してしまったりする原因にもなります。

これらの問題を解決してくれるのが、餌のお皿をのせられる食事台です。
食事のとき、お皿の高さを少し変えるだけで、身体への負担も減り、食べやすくなります。さらに、お皿をしっかり固定させられる食事台にすれば、食事中のお皿のズレやひっくり返しを防ぐことができ、こぼすことによる不衛生さも軽減されます。体格に合う食事台を準備してあげると、愛犬の健康にもつながります。

かわいい愛犬のために、食事環境を見直してみませんか?
愛犬に合った食事台の選び方についてご紹介します。

犬の餌を台にのせる3つのメリット

愛犬にとっての快適な食事環境とは、どういうものなのでしょうか。
ここでは、犬の餌を食事台にのせてあげることのメリットについてご紹介します。

【メリット】犬にとって食べやすい

食事台を使ってあげることで、犬にとって食べやすい環境を作ることができます。
たとえば、お皿の位置が低いと、頭や首を下げ、前のめりの姿勢で食事をすることになります。その姿勢は、特に大型犬や超大型犬にとっては、腰・足、関節だけでなく、餌がスムーズに胃へと流れていかず、胃腸にも負担をかけることになります。

また、食べている最中にお皿がズレてしまったり、ひっくり返ってしまったりを繰り返すと、食べること自体を嫌がってしまう場合があります。食事が進まなくなることで、栄養状態に影響する可能性もあります。
このような状況を改善できるのが、食事台です。
食事台を使ってお皿を適切な高さにしたり、固定したりしてあげるだけで、ストレスなく食事をとることができます。

【メリット】気管が弱い犬、誤嚥や吐き戻し対策になる

食事台を使ってあげることで、誤嚥や履き戻しを防止することができ、気管が弱い犬にも安心な食事環境を作ることができます。
低い位置にあるお皿から、頭や首を下げ、前のめりの姿勢で勢いよく食事をすると、喉の詰まりや吐き戻しの原因になることがあります。
特に、子犬や気管が弱い犬にとっては咳き込みやすい姿勢なので、胃から食べ物が逆流してきたり、誤嚥したりする可能性があり、とても危険です。
食事台を使って高さをとってあげるだけで、気管の弱い犬の咳き込みや、誤嚥・吐き戻しを防ぎ、安心して食事ができます。

【メリット】シニア犬の負担が減る

食事台は、シニア犬の食事環境を整えるうえで、特におすすめのアイテムです。
腰・足や関節が弱ってくるシニア期には、体をかがめたり、首を下げたりする姿勢はとても負担になります。また、シニア期になると、筋力が落ち、気管の機能も弱くなってくるため、吐き戻しや誤嚥は、若い犬より注意してあげる必要があります。
食事台を使い、立ち姿勢で食事をすることによって、餌をスムーズに胃に運ぶことができるようになります。
特に、食欲の落ちがちなシニア犬には、快適な食事環境を意識してあげましょう。

犬の餌をのせる台の選び方3選

犬の餌をのせる食事台には、

  • 台にぴったりのお皿が付いた「一体型」
  • 台のみで好きなお皿を選べる「セパレートタイプ」

の2種類があります。

また、高さや大きさなども選ぶことができます。
愛犬に合った食事台は、どのように選んであげたらよいのでしょうか。
ここでは、食事台の選び方についてご紹介します。

犬の体格・犬種に合わせたものを選ぶ

犬が食事をする時のお皿のベストポジションは、普通に立った状態から少し口を下げたあたりにお皿がくる高さ。だいたい、犬の肩の高さが目安です。

ただし、マズル(鼻先から口周辺まで)の長さは、犬種によって違いがあるので気を付けてください。また、お皿を台にはめ込むのか、お皿は台にのせるのかによっても、高さ感が変わってくるので、高さを測る、決めるときには注意しましょう。ちなみに、短頭種(パグやフレンチブルドッグなど)は、手前が少し下がるように角度がついた台に、浅めのお皿にしてあげるのがおすすめです。

なお、犬の口が、自然な姿勢よりも上を向いた状態で餌を食べると、いっしょに空気が入ってしまい、別のトラブルにつながる可能性もあるので、食事台の高さには気を付けましょう。

メンテナンスのしやすいものを選ぶ

食事台は、メンテナンスしやすいものを選びましょう。
食事をする場所なので、特に衛生面には気を配りたいものです。

餌や水がこぼれてしまったとき、すぐに掃除ができるように、拭きやすい、洗いやすい素材であること。また、落としてしまった餌などが取れなくなるような部品・部分のないものを選んであげることが重要です。

さらに、まだまだ体格が大きくなるパピー期、これからシニア期に入る犬の場合は、台の高さや角度が調整できるものを選んであげたり、買い替えしやすいように安価なものを組み合わせてオリジナルの台を作ってあげたりするのも良いでしょう。

愛犬も、飼い主さんも使いやすいものが一番です。

のせられる皿と数を考えて、最適なサイズのものを選ぶ

もちろん、食事台のサイズによって、のせられるお皿の数は変わります。
餌のお皿だけが置ける台がよいか、また、水と餌2つのお皿が置ける台がよいか、どちらを選択するかは、これまでどのように食事をしていたかによって決めてあげるとよいでしょう。

また、お皿が滑らないようになっているか、固定できるかなどをしっかり見ましょう。特に、セパレートタイプの食事台は、滑り止めがついているものを選んであげることが大切です。

犬には勢いよく食べる子が多いので、安定した食事台であることが最も重要です。食事台が移動してしまったり、グラグラしてしまったりするようでは意味がありません。万が一、不安定な場合は、台そのものに滑り止めを付けるなど、対策を施してあげてください。

食器の選び方

食器は、犬によって好みがあったり、犬種によってもベストな形状があったりします。
たとえば、短頭種(パグやフレンチブルドッグなど)は、底の浅い食器がおすすめです。
また、耳が長く垂れた犬種(ダックスフントやコッカースパニエルなど)は、全体的に高さのある食器がおすすめです。
このように、愛犬の様子を見ながら、ベストなものを決めてあげましょう。

食器の素材と効果

犬用の食器に使われている代表的な素材として、プラスチックステンレス陶器があります。
それぞれの素材によって特徴があるので、愛犬と飼い主さんにとって、使いやすいものを選びましょう。

プラスチック

プラスチックは、扱いやすく、他の素材と比べると比較的安価に購入できます。
しかし、傷が付きやすく、その傷のなかで雑菌が繁殖しやすい、においも残りやすいという特徴があります。
落としても割れませんが、軽いため、ひっくり返しやすい素材でもあります。なお、噛み癖がある場合は、お皿を噛んで壊してしまったり、最悪その破片を飲み込んでしまったりすることもあるので気を付けましょう。

このように、プラスチックは、定期的に買い替えることを前提とした素材といえます。

ステンレス

ステンレスは、洗いやすく衛生的で、落としても割れにくく、傷もつきにくい素材です。
しかし、この素材感が苦手、という子もいるようです。

噛み癖がある場合でも、噛んでも壊れにくく、比較的安定しているので、ステンレスは、飼い主にとって、もっとも扱いやすい素材といえるでしょう。ただし、軽いものや形によっては、安定感のないものもあるので、滑り止めの付いたものを選ぶことをおすすめします。

陶器

陶器は、デザインの良いものが多いです。また、傷が付きにくく、雑菌の繁殖、におい残りもしにくい衛生的な素材です。しかし、他の素材と比べると重いうえ、割れやすく、高価なものが多いのが特徴です。

噛み癖がある場合でも、噛んでも壊れにくく、重さもあって安定しているので、陶器は、犬にとって良い素材といえるでしょう。

まとめ

低い位置から餌を食べることが、犬にとって負担になっていると知り、驚いた方もいるかもしれません。
基本的に、犬は食べることが大好きです。
そして、十分な栄養をとることは、健康で長生きしてもらうために、とても大切な要素。
愛犬がいつまでも元気でいるためには、思い切り美味しくご飯が食べられる快適な食事環境が不可欠です。

もし、愛犬の食が細いことに悩んでいるとしたら、単に食べることが好きでないとか、餌がお口に合わないというだけでなく、食事環境が快適ではないという可能性も考えられます
まずは、今の食事環境が、愛犬にとってベストな食事環境かどうか、確認してみましょう。
そして、是非、よい食事環境をつくってあげてください。

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